「どんな風に遊ばせればいいのか分からない」
初めての子育てで、奥さんにちょっと子どもと遊んでて〜と言われても、ん?何すればいい?と思い、分からないからとりあえずスマホを見せている初めての子育てパパは多いと思います。この記事では3児の父が講師として『遊ばせ方・父親力発揮』という講座をおこなってきた体験をもとに、父親との遊びの重要性について書いていこうと思います。
【1】遊ばせ方・父親力発揮講座のパパ参加10人!
2023年8月26日(土)、熊本市子育て支援センター主催の講座にて、講師を務めてきました。
「遊ばせ方・父親力発揮」というテーマで、10組のお父さんに参加頂きました。育児において父親の力は強力です!でも、やり方がわからないという方が多いのも事実…
だったら、知る努力をすればよいけど、こういうコミュニティに参加するにはややハードルが高く感じることが多いです。(僕自身も実際、そう思っていました)
そんな状況で、参加されている10組のお父さんは、どんな経緯であれ、参加されている時点で、
【夫婦で育児をやっていこう】という意志がある方たちなので、その時点で「素晴らしい行動力」の持ち主。
その上で、「子どもとの遊び」という点において、少し知識やスキルを僕からお伝えし、「子どもとの遊び方がわからない」というお父さんたちにちょっと自信をつけてもらい、子どもと触れ合う時間をさらに増やしてもらおう!ということが、今回の主なコンセプトでした。
【2】講座前の事前アンケートから感じたこと
パートナーへの事前アンケート結果
※子育て支援センターの方に、事前にパートナー(奥さま)の方にアンケートを行っていただきました。そのアンケート結果が、僕自身にも身に覚えのあるもので、非常に興味深いものでした。
その結果を要約すると、
・旦那さんに子どもを見ててと言っても携帯を見ている
・すれ違いの生活で子どもともっと関わってほしい
・もっと夫婦でコミュニケーションを取りたい(話をする時が欲しい)
と言ったものでした。
この結果ですが、上記したように、僕にも身に覚えがあります。第一子のときは、何をやったら良いかわからないこともあり、「見て見ぬふり」を決め込んでいたように思います。
子どものことをやらないといけない、パートナーに協力しないといけないと思ってはいるものの、うまくできないことも多かったり、何をしたら良いかわからないこともあり、パートナーに任せきりにしたように思います。
そして、この力になれないことを正当化させるかのように、【仕事が忙しい】ということを逃げ道にしていたと思います。
子育ては、パートナーと一緒に行っていくもの
そんな状況であったので、第一子が生まれたばかりの頃は、パートナーともよく口論になりました。多分、この時期に、お互いに歩み寄ることができなければ、きっと離婚していたと、今、振り返ると強く感じます。
しかし、そんな紆余曲折を経て、僕たち夫婦は、【子育ては一緒にしていく】という幹となる価値観を擦り合わせていくことができました。そして、子育て、そして、家事に関する細かな枝葉にあたるような部分をリストアップし、一つずつ役割分担をしていくことができるようになりました。お互い得意なものを担うようにし、どちらも苦手なものは話合いながらどちらが担うのかを決めていきました。
【3】乳幼児期の父親との遊びの重要性
そんな中、僕は、自分自身の仕事が、「トレーニング指導業」ということもあり、子どもの運動、子どものトレーニングということへの知識があり、そこから、乳幼児期に必要な運動やトレーニングとは?という切り口から、勉強を進め、乳幼児期には、【遊び】が非常に重要であり、父親と行う遊びには、子どもの成長に大きな影響を与えるということを学びました。
もう一度言います!乳幼児期の父親との遊びは、子どもの社会的な成長に非常に重要で影響を与えるというデータが出ています。
【4】遊ばせ方を伝えていく!
先ほどのアンケートでも、父親にもっと子どもと関わってほしい、というパートナーの意見が多く見られました。多くの父親が担う役割として、「お風呂に入れる」「おむつを変える」「遊び相手になる」ことが挙げられると思います。
しかし、お風呂やおむつはある程度、パターンがあり、手順がありますが、遊びに関しては、子どもの機嫌を取れないとうまくできなかったり、普段、子どもと関わる機会の少ない方にとっては、割と難しい役割であり、子どもの注意を引きやすいために、スマホ動画やテレビを見せることで、何とかことなきを得ようとしてしまいがちです。
乳幼児期から子どもにスマホや動画を見せる機会が多いと、脳に与える悪影響が多いことは何となく多くの人は理解していると思います。しかし、そうしないと子どもが泣き止んでくれない、機嫌を整えてくれない、、、から見せるという負のスパイラルに陥ってしまっています。
大人でもそうですが、刺激が強いものをとっていても、徐々にそれに慣れ、適応してくるともっと刺激の強いものへと依存してしまいます。そうなると、すぐにご褒美(報酬)が得られないものはすぐに飽きてしまい、長続きできないようになってしまいます。(スティーブ・ジョブズが、自分の子どもたちにスクリーンタイムを制限させていたのは有名な話です)
それに対して、「遊び」には子どもの成長に不可欠な効果をもたらしてくれると言われています。(詳しくは、ぜひ、こちらの記事から)しかし、遊びの効果はわかるけど、どう遊ばせれば良いかわからないという父親のために、「遊ばせ方」についてレクチャーしていきながら、子どもと関わる機会をより増やしてもらったり、子どもたちと関わる時間を楽しんでもらえるといいなと思って、今回のような講座を、コツコツと続けています。
【5】子どもの成長はあっという間を痛感してます
我々、タラ夫婦のそれぞれの思考や行動は、【子育ては一緒にしていく】という価値観のもと、子どもと過ごす『今』という時間を最優先しようということに基づいて行っています。
現在、小学生になる姉妹を見てて、すでに、親離れが進んでいることを実感します。あと、数年もすれば、親よりも友達、そして、恋人との時間を優先することは、自分達の子どもの頃を振り返っても経験的に理解できます。その時に、僕たちが時間的、経済的に余裕ができて、子どもたちと一緒にたくさん過ごそう!と思ったところで、相手は、それを求めていない可能性が高いのです。
だからこそ、今、子どもたちからも、まだ、親のことを求めてくれている時期にこそ、子どもたちと過ごす時間を大切にしたいと思っています。子どもたちの成長はあっという間で、気づいた時には、もう手の届かないところに行ってしまっているはずです。
自分の子どもたちとの時間や家族との時間と、親自身のキャリアデザインのための時間をどう考えるのか?ということは、非常に重要な人生のテーマであると思います。あなたが、どんな人生を歩みたいかで、今の行動が決まるはずです。
最後に:
この記事では、3児の父が10組のパパと子ども達向けの講座をしたことで、感じたことや考えたことを共有させてもらいました!私たちの考え方が少しでも伝わっていけば嬉しいです!
熊本県熊本市北区武蔵ヶ丘で、夫婦で活動しているタラコウタロウ・タラマイです。
子育て世代を笑顔に!をコンセプトに、自分たちができることから挑戦しています!